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国内REIT根強い人気、毎月決算型マネー回帰-6月400億円超、3年5カ月ぶり高水準

 国内REIT(不動産投資信託)型ファンドへ安定した資金流入が続いている。国内公募追加型株式投信のうち国内REIT型のファンドは6月に527億円の純資金流入と、13カ月連続の流入超を記録した。

特徴的なのが毎月決算型への流入だ。6月は国内REIT型のうち毎月決算型が423億円の流入超と、2番目に大きかった年1回決算型の100億円を大幅に上回った。流入超過額としては17年1月以来3年5カ月ぶりの高水準となる。

6月に毎月決算型でトップの流入となったのは、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」。純資産残高が3000億円を超える国内REIT型の代表的ファンドだ。6月は175億円の流入超と、05年1月の設定来で3番目に大きい額となった。

コロナショック後に国内投信では分配金を引き下げるファンドが相次ぐ中、同ファンドは1万口当たり毎月65円の分配金支払いを継続。6月末時点の同ファンドの組入銘柄の予想配当利回りは4.43%と、19年末時点の3.58%から上昇した。低金利環境下における高利回りに着目した資金が流入しているとみられる。

運用成績は、6月末までの過去1年間のトータルリターンが▲8.99%とマイナスだが、カテゴリー平均は2.29%上回り、127本中第13位と相対的に良好だ。過去10年間(年率)では11.25%で、40本中第7位と長期のパフォーマンスも優れる。

なお、国内REIT型ファンドのうち6月に170億円の流入超で第2位となった「ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)」も毎月決算型で、毎月80円の分配金を支払い続けている。残高も3000億円弱と、こちらも国内REITの主力ファンドとなる。

もっとも、国内REITファンドを巡っては、コロナ下における新しい行動様式が不動産市場に与える影響への懸念もくすぶる。毎月決算型が今後も安定した分配金の支払いが可能か引き続き注視する必要がありそうだ。