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フィデリティ、米老舗ファンドと同じ運用戦略の「米国株式ファンド」シリーズに分配金提示型の新ファンド

 フィデリティ投信は8月6日から、「フィデリティ・米国株式ファンド」シリーズで新たに2ファンドの運用を開始する。既存ファンドと合わせシリーズで6ファンド(ファンドラップ専用の2ファンドを除く)となる。

今回運用を開始するのは、「Eコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジあり)」と「Fコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし)」。毎月決算型で、毎計算期末の前営業日の基準価額に応じた分配を行う方針だ。1万口当たりの分配金(税引前)は、対象基準価額が1万1000円以上1万2000円未満なら200円、1万2000円以上なら300円、1万1000円未満の時は水準を検討して決定するとしている。

同シリーズは、米国を中心とした世界(日本を含む)の上場企業の中から、成長期待や割安感のある企業の株式に投資する。年1回決算の「Aコース(資産成長型・為替ヘッジあり)」、「Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)」、及び年4回決算の「Cコース(分配重視型・為替ヘッジあり)」、「Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」という決算頻度と為替ヘッジの有無による4コースで18年5月から運用を開始している。

20年6月末時点のポートフォリオを見ると、業種別組入比率で情報技術が38.8%でトップ。組入上位10銘柄中にも、トップのマイクロソフトを始め情報技術セクターが4銘柄を占めており、米国のIT(情報技術)関連株のウエイトが相対的に高い。

既存4ファンドのうち、残高が最大(7月20日時点で442億円)であるBコースの20年6月末時点の年初来トータルリターンは5.70%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均(▲8.73%)を14.43%上回り、カテゴリー内上位17%(217本中35位)。コロナショックに見舞われた中で、米IT株高を背景に良好な結果となっている。1年リターンは14.39%とカテゴリー平均(▲0.99%)を15.38%上回り、カテゴリー内上位18%(209本中37位)である。

7月20日時点における既存4ファンドの純資産残高の合計は928億円。19年5月上旬に1047億円まで拡大した後、コロナショック時の20年3月半ばに682億円まで減少したものの、米国株高を受けて回復途上にある。

新規に運用を開始するE、F2コースの信託報酬等(税込)は既存4ファンドと同じ年1.65%。既存4ファンドについて、コスト水準をカテゴリー内における5段階で示すモーニングスターフィーレベルで見ると、カテゴリー「先進国株式・アクティブ」内で2番目に低コストの「平均より安い」となっている。

なお、同シリーズ個別ファンドの投資対象である「フィデリティ・米国株式マザーファンド」の運用は、米フィデリティ・インベスメンツのウィル・ダノフ氏が手掛ける。ダノフ氏は運用経験30年以上のベテランである。

「フィデリティ・米国株式マザーファンド」は米国で50年以上の実績を有する「フィデリティ・コントラ・ファンド」(以下、米国籍類似戦略ファンド)と同様の運用戦略で運用されている。ダノフ氏は米国籍類似戦略ファンドの運用を1990年9月以降単独で担っており、20年6月末時点の過去20年間のトータルリターン(年率)は9.00%とカテゴリー「米国株大型グロース」内で上位4%となっている。また、90年9月末時点を100として指数化したところ、米国籍類似戦略ファンドは20年6月末時点で4435(約44.4倍)となり、ベンチマークである「S&P500(配当込み、米ドルベース)」の1882(約18.8倍)を上回っている。