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「低リスク」ファンドに資金回帰、コロナ再拡大懸念で、6月流入額は過去3年間で3番目

 コロナウイルスの感染再拡大懸念が広がる中、低リスクファンドに資金が回帰している。ファンドのリスク水準を示すモーニングスターリスクメジャーに基づいて、6月の純資金流出入を見たところ、最もリスクの低いファンドが区分される「1(低い)」が4カ月ぶりの純資金流入となり、流入額も高水準となった。

リスクメジャーは、3年以上の運用実績を有する国内公募追加型株式投信(ETF除く)を対象に全ファンド内でのリスク(標準偏差)の水準を、「1(低い)」、「2(やや低い)」、「3(平均的)」、「4(やや高い)」、「5(高い)」の5段階で示したものだ。

リスクメジャー「1(低い)」は、6月に558億円の純資金流入となった。3~5月にかけての3カ月連続での純資金流出から純資金流入に転換し、純資金流入額は過去3年間で19年12月の828億円、同11月の627億円に次ぐ3番目の高水準となった。6月の世界の株式市場では、日経平均株価が1.88%上昇、NYダウは1.69%上昇といずれも3カ月続伸したが、上昇率は前月(日経平均8.34%、NYダウ4.26%)に比べ鈍化した。3月下旬から5月にかけてのコロナショック後の急ピッチな戻り相場ではリスク選好スタンスが広がっていたが、6月はコロナウイルスの感染再拡大懸念が強まり株価の上値を抑制。低リスクファンドに資金が回帰したと見られる。なお、相対的にリスクが高い「4(やや高い)」は6月に1419億円の純資金流出と4カ月ぶりの純資金流出となっており、「1(低い)」と逆の動きとなっている。

「1(低い)」の純資金流入額上位ファンドを見ると、トップは「投資のソムリエ」で161億円の純資金流入。第4位には41億円の純資金流入となった「リスク抑制世界8資産バランスファンド」が入った。いずれもアセットマネジメントOneが運用するバランス型ファンド。国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国のREITの8資産に分散投資し、リスクを抑制しながらリターンの積み上げを目指す。月次の基本配分戦略と、急激な投資環境の変化に対応するための日次での機動的配分戦略を通じて、基準価額の変動リスクを「投資のソムリエ」は年率4%程度、「リスク抑制世界8資産バランスファンド」は年率2%程度に抑える方針だ。

20年6月末時点の年初来リターンを見ると、「投資のソムリエ」が2.56%とモーニングスターカテゴリー「安定成長」平均(▲4.87%)を7.43%上回り、カテゴリー内上位1%(338本中3位)。「リスク抑制世界8資産バランスファンド」は1.78%とカテゴリー「安定」平均(▲2.93%)を4.71%上回り、カテゴリー内上位3%(139本中4位)。いずれも、3月上旬にリスク性資産(新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)の比率を引き下げたことが奏功。「リスク抑制世界8資産バランスファンド」は一時、リスク性資産の保有比率を0%とした。

第2位に「SMBCファンドラップ・日本債」、第3位に「FWりそな先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジあり)」、第5位に「FWりそな円建債券アクティブファンド」とファンドラップ専用ファンドが入った。いずれも、国内債券や先進国債券に投資するファンドであり、ファンドラップ専用ファンドの中でも相対的にリスクの低い債券ファンドへ資金が動いた。